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実際にあったご相談実例

実際にあったご相談実例

父が死亡し、前妻の子である自分も相続人になることは知っています。
ただ、後妻とその子供とは全く連絡を取ったことがないので、自分の知らないうちに相続手続きが終わってしまわないか心配です…

自分がまだ幼いうちに両親が離婚し、母親が親権を引き継いで母子家庭で育った場合、離れてしまった父親と連絡を取ることはあったとしても、父親が再婚した時の再婚相手(いわゆる後妻)とその子供(義理の兄弟姉妹にあたる方)と連絡を取ることは少ないのではないかと思います。

 

そういった場合に生じる問題が今回のご相談で、実の父親が亡くなった場合、たとえ両親が離婚をしていたとしても、自分にも相続する権利があります。

 

つまり、今回のケースで相続人となるのは前妻との間の子(ご相談者様)、後妻、後妻との間の子(義理の兄弟姉妹)の計3人です。

 

さらにもう一歩踏み込んでお話しておきますと、今回のように相続人が配偶者と子供だった場合、死亡時点での配偶者は遺産の2分の1を相続する権利を有し、子供は残りの2分の1をその人数で等しく分けることになります。

 

 

そして本題は「後妻とその子供で勝手に相続手続きを完了されないか」ということですが、それに関しては心配いりません

相続手続きをする為には、故人の戸籍を生まれたときから死亡したときまで、一時も途切れることなく揃える必要があります。

 

戸籍はその人の人生そのものを表します。

戸籍を揃えることによって、前妻であるお母さんの存在、そのお子さんであるご相談者様の存在も全て明らかになります。

 

そして、相続手続きの際はそれら戸籍を添付し、さらに各種手続きの書類への相続人全員の署名・押印(実印)、印鑑証明書の提出が求められますので、自分自身が署名押印をして印鑑証明書を渡さない限り、知らないうちに遺産相続手続きが終わってしまうことはありません。

(財産の内容、評価額などによって一部例外もありますが)

 

 

ただし、ここで一つ注意が必要なのは、お亡くなりになられたお父様が生前に「公正証書遺言」を作成し、その中で後妻及びその子にだけ相続させる旨の記載をしていないかどうかです。

この場合、各金融機関等によって対応は異なりますが、公正証書遺言書の中に記された相続する権利を有する者の署名押印、印鑑証明書さえあれば、手続きが完了してしまう可能性があるのです。

 

 

では仮に公正証書遺言書があり、後妻とその子供にだけ相続させる旨の記載があった場合、その遺言書を後妻がわざわざ披露してくれるでしょうか?

おそらく「見せてくれ」と請求をされた時に初めて開示するのではないかと思います。

 

こうなってしまうともうただ待つしかないと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

平成元年1月以降に作成された公正証書遺言については、全国どこの公証役場でも検索してもらうことが可能です。

(この際はもちろん自分が相続人であるという身分を証明する必要がありますので、お亡くなりになられた方と自分との関係を示す戸籍等、いくつかの書類をを持参する必要があります)

 

 

この検索で遺言書が見つかれば、相続人なら内容を確認することが可能です。

見つからなければいつか必ず自分の署名押印を求めてくる時がきます。

その時まで待つか、または自分から連絡をするか、いずれかの対応をしましょう。

 

 

※銀行口座の凍結前に預金を全て下ろしていたり、不動産の名義変更を済ませていた場合、そもそも「遺産がない状態」ですので、何も連絡がこない可能性もあります。

この場合、自分が何も相続できないかというと、そうではありません。

不安に感じた場合はまずは専門家にご相談下さい。

 

 

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