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実際にあったご相談実例

実際にあったご相談実例

祖父(おじいさん)が亡くなり、その土地を相続したいと思ってます。孫である私に直接名義を変えることはできるのでしょうか?

「祖父名義の不動産を子供ではなく孫に名義変更したい」というご相談ですが、結論から申しますと、原則はできません。ただし、状況によってはできる場合がありますので、以下、ご説明致します。

 

まず、原則としてできないと申しましたのは、祖父の相続に関し、孫には相続権が生じないからです。

祖父Aが死亡した場合、その相続人は配偶者(祖母B)と子供(父または母Cとその兄弟姉妹D)になります。一旦父Cが相続して孫Eへ名義変更することはもちろん可能ですが、不動産の権利を移すには必ず原因が必要になり、この場合は「相続」ではなく「贈与」または「売買」にて移すことになります。

 

次に例外的に孫に直接名義を変更できる場合ですが、1つ目が、孫Eが祖父Aと養子縁組している場合です。

養子縁組をした二人の間には法律上の「親子」の関係が生じますので、祖父Aの死亡時にはその実際の子供である父Cと同じ順位で孫Eも相続人になり、遺産分割協議を経て直接名義変更ができます。

 

2つ目は、祖父Aが遺言書を作成してる場合です。

もちろん遺言書の内容は「孫Eに不動産を譲る」ということですが、この場合の注意としまして、先ほど「譲る」と書きました部分は「相続させる」ではなく「遺贈する」という言葉になります。

これは遺言書の書き方のご相談の際にもご案内させていただくことですが、法定相続人に対しては「相続」、法定相続人以外に対しては「遺贈」という言葉を使います。そもそも孫は祖父の法定相続人ではないと前述致しましたが、相続人ではない人に「相続させる」という言葉は適切ではありませんので、遺言書を作成される場合はご注意下さい。

※孫に「相続させる」と書いたことで直ちに無効と判断されるという意味ではありません。

※法定相続人ではない人への不動産の遺贈は登録免許税(不動産の名義変更の際にかかる税金)が通常の5倍(評価額の0.2%)になりますのでご注意下さい。

 

3つ目は、子供である父Cが祖父Aよりも先に他界している場合です。

いわゆる「代襲相続」という状況ですが、父Cが祖父Aよりも先に他界していた場合、孫Eが父Cに代わって法定相続人になり、直接名義変更をすることが可能です。

 

以上が代表的な例外ですが、これ以外にも様々な状況が考えられますので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

 

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