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実際にあったご相談実例

亡くなった父の遺した財産を計算しましたところ、どうやら相続税がかかる範囲に入りそうです。おおその税額だけでも知りたいのですが、どのようにして計算するのでしょうか?方法を教えてください。

「相続税の計算」と一言でいえば簡単に思えますが、非常に奥が深く複雑な計算になりますので、ここでは一番基本となる計算についてのみお伝えさせていただきたいと思います。
まず、多くの方が勘違いをしておられる計算式が

相続財産総額 − 基礎控除 × 税率

です。相続財産総額を6000万円、基礎控除を4200万円と仮定すると

6000万円 − 4200 万円 × 15% = 270万円

という金額になりますが、実は、これは大きな間違いです。
(税率が15%の場合は50万円の控除額もありますが、それはさておき間違いです)

 

正しい計算式をお伝えする前に、おそらく今回の事例では相続人が2名だと思いますが、その場合の基礎控除が4200万円ということは間違いありません

また、仮に課税対象となる財産額が1800万円だった場合、その税率が15%であるという点も間違いありません

 

ではどこが間違っているのかというと、相続人が2名の場合、その2名が配偶者と子供であれば各々の法定相続割合は2分の1ずつになりますが、

6000万円 − 4200万円 = 1800万円

を、まずは各自が法定相続割合通り相続したと仮定します

その場合の各相続分は

1800万円 × 2分の1 = 900万円

になります。

 

この数字に対して税率をかけることになるのですが、1800万円の場合は15%だった税率が900万円であれば10%の範囲になります。つまり、

900万円 × 10% = 90万円

が一人あたりの税額となり、単純にそれが2名分ありますので、

90万円 × 2人 = 180万円

という総額が求められます。これはあくまでも相続税の総額であり、一人当たりの負担税額ではありません。

 

ここで出てきた180万円という総額に対し、例えば遺産分割協議の結果どちらか一人が全額を相続する事になれば、相続税も全額その方が負担することになります。

相続が法定相続割合の通り2分の1であれば、税額も同じく2等分し、各自90万円の負担ということになります。

3分の2と3分の1で分けるのであれば、負担税額も3分の2と3分の1に割り振られることになり、120万円と60万円に分かれることになります。

 

結局のところ、どれだけ相続するかという実際の相続割合と連動する形で各自の相続税の負担割合も決まり、多くもらう人は税金も多く負担する、全く相続しない人は税金も一切負担しないということになります。

 

少しわかりにくい計算ですが、おわかりいただけましたでしょうか?

実際の申告は税理士がお手伝いするとしても、だいたいどれぐらいの税金になるのか、概算を知る上でも簡単に計算はできた方が良いと思いますので、まずはこちらの方法で一度計算していただければと思います。

 

■■■まとめ■■■

・相続税の計算においては、まずは一旦法定相続割合で相続したものとし、各相続額に対して相続税率を乗じる。
・その後は全員の相続税額を合算し、実際の相続割合にも基づき相続税額を割り振る。
・税額の概算で困った場合は「相続税に強い」税理士へ相談しましょう。または税務署へ相談も可。

 

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