
こんにちは。
遺産相続手続まごころ代行センターです。
毎年7月1日に国税庁が発表する路線価。
不動産の市況、強いては景気動向を測る上でも重要な指標ですが、全国平均は4年連続の上昇となりました!
「で・・・、なに?」という声が聞こえて来そうですが、実は相続とも大きな関係がありますので、そのあたりを皆様にお伝えできればと思います。
まず目に飛び込んできた見出しはこれ!
(2025年7月1日 ロイターより)
他にもたくさんの記事で路線価の話題が取り上げられていましたので、いろいろな情報を参考にしながらお伝えします。
そもそも路線価ってなに?
こういうときはAIを駆使し、端的でわかりやすい文章でお伝えします!
路線価とは、国が毎年発表している「土地の価格の目安」のことです。特に、相続税や贈与税を計算するときに使われます。
具体的には、「その土地が接している道路」に1平方メートルあたりの価格がつけられていて、これを使って土地の価値を求めます。たとえば、ある道路の路線価が「1㎡=20万円」なら、その道路に面した土地は、1㎡あたり20万円として評価されます。
うーん、わかりやすいような、わかりにくいような…。笑
当センターの相談事例で詳しく解説しておりますので、上記の説明でピンとこなかった人はこの記事をご覧いただければと思います!
(図解入りで解説しております)
相続税において土地はどうやって評価する?路線価と売却価格について
全国平均は2.7%上昇、東京はなんと8.1%の上昇
全国平均といっても上がったところと下がったところがあるわけでして、全国47都道府県のうち、
- 上昇:35都道府県(昨年は29都道府県)
- 下落:12都道府県(昨年は16都道府県)
で、上昇したところが下落したところを引き上げる形で、全国平均がプラスになったということですね。
上昇した35都道府県の中でも目を見張る上昇はやはり東京。
驚異の8.1%の上昇です。
東京都と一言でいっても様々な場所があるので一概には言えませんが、単純にこの数字だけで計算すると、昨年は1,000万円だった土地が今年は1,081万円になっているということですね!
ちなみに2番目以下を少しご紹介します。
- 2位 沖縄県 6.3%
- 3位 福岡県 6.0%
- 4位 大阪府、神奈川県、宮城県 4.4%
あまり悪い方をお伝えするのはどうかと思いますが、データとして公表もされていますので…
- 45位 新潟県 -0.6%
- 46位 和歌山県 -0.7%
- 47位 奈良県 -1.0%
でした!
で、相続との関係は?
相続税の計算をするときは、預金、株、不動産、生命保険など全ての財産を計算するわけですが、実は土地についてはこの路線価を使って評価します。
つまり、「路線価が上がる→土地の評価が上がる→相続税が高くなる」ということなんです。
基礎控除ギリギリで相続税はかからないと思っていた方も、土地の評価が上がることによって基礎控除を超えてしまい、相続税の申告が必要になることも考えられます。
だから路線価は相続において非常に重要な数字なんです。
ぜひこの機会に覚えておいて下さいねー!
毎年7月1日に国税庁が発表しますので、一年後をお楽しみに!