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2023.01.17

【相続に関するアンケート結果】相続人になった?相続した?大変だった?500人の本音とは

 

相続に関するアンケート結果500人のうち99.6%がネガティブな印象の相続のリアルと本音

 

遺産相続手続まごころ代行センター(以下、当センター)では、下記の通りインターネットによる相続に関するアンケートを実施いたしました。

利用媒体 オンライン仕事依頼サイト
実施期間 2022年11月12~14日(3日間)
回答者 500人(20代~60代)
質問事項

①あなたの年齢を教えてください。
②「相続」「相続手続き」と聞いて、どんなイメージを抱きますか?
③上記で回答したようなイメージを抱く理由を教えてください。
④相続について、次のどれに当てはまりますか?

④で「相続人になったことがある」方へ
⑤だれの相続でしたか?

④で「相続人になったことがある」"以外"を選択した方へ
⑩いつか発生する親の相続について、親と話し合ったことがありますか?
⑪上記の質問で「はい」と答えた方は、親とどのような話をしましたか?

 

ここでは、それぞれどのような回答が得られたかご紹介していきます。

 

 

【質問1】回答者の年代

まず、回答者500人の年代を明らかにしておきます。

回答者の年代20代11%、30代29%、40代33%、50代20%、60代7%

 

これをもとに、各質問の回答とその傾向を見ていきます。

 

【質問2,3】「相続」「相続手続き」に対するイメージは「圧倒的にネガティブ」

まず、「『相続』『相続手続き』と聞いて、どんなイメージを抱きますか?」と伺いました。

自由記述による回答から、大まかに分類した結果が下記のとおりです。

相続に対するイメージ「面倒・煩わし」205件、「大変」91件、一方「良いイメージ」はたったの2件

 

良いイメージがあると回答した人は、わずか2人だけでした。

「面倒、煩わしい」と思っている人は205人(全体の30%)にのぼりました。

 

また、そのようなイメージを抱く理由を聞いたところ(自由記述)、興味深い結果が得られました。

自由記述のため、分類が難しい「その他」が約半数となりましたが、それ以外の回答は以下の3つに分類することができました。

●周りの人の体験談を聞いて(19%)
●TVや小説、SNSなどの媒体を通して(17%)
●ご自身による経験に基づいて(10%)

相続のイメージを抱く理由親族の経験や人の経験談を聞いて19%、テレビやドラマ・詳説・SNSなど17%、自身の経験10%、その他54%

 

テレビやドラマ、SNSなどのメディアを通して、相続にネガティブなイメージを抱いている人が2割近くいるのは、見逃せません。

それら媒体の影響力の大きさがうかがえます。

 

【質問4】相続人になった経験があるのは、全体の2割のみ

次に、相続人になったことがあるかどうかを質問しました。

下記の3つの選択肢を用意し、

相続人になったことがある
(=自分が相続人になった)
●自分は相続人になったことはないが、身内が相続人になったことがある
(=身内が相続人になった)
自分も家族も、相続人になったことがない
(=自分も身内も相続人になったことがない)

から選んでもらいました。

結果は以下の通りです。

相続人になったことがあるかどうか「自身が相続人になったことがある」22%、「身内が相続人になったことがある」39%、「自身も身内も相続人になったことがない」39%

 

500人中113人(22%)が、実際に「相続人になったことがある(自分が相続人になった)」と答えました。

 

年代別にみると、興味深い傾向がうかがえます。

相続人になったことがあるか(年代別)20代から60代になるにつれて、「自身が相続人になったことがある」の回答が増えている

 

さらにわかりやすくするために、「身内が相続人だったことがある」人を除き、

相続人になったことがある
(自分も家族も)相続人になったことがない

人を抽出した結果が、下記のとおりです。

相続人になったことがあるかどうか(抽出)→年を重ねるごとに、相続が自分事になっていく

 

年を重ねるごとに、他人事だった相続がまさに「自分事」になっていくことがよくわかります。

 

【質問5,6】相続人経験者の実態|約2割が相続を放棄した

次に、「相続人になったことがある人」に対して、以下の質問をしました。(対象者数115人)

●だれの相続でしたか?
●そのとき財産を相続しましたか?または放棄しましたか?

 

まず、だれの相続だったかというと、以下のような結果になりました。

経験したのはだれの相続だったか「両親」86%、「その他」14%

 

ちなみに「その他」とは、両親以外の相続人になったことを表しています。

(例)
●祖父の相続人(父がすでに死去していた場合)※代襲相続と言います
●伯母の相続人(子どものいない伯母(父の姉)が亡くなり、父が伯母より先に死去していた場合)

両親の相続でなくても、両親を取り巻く家族構成によっては、祖父母やおじおばが亡くなったときでも、自身が相続人になることがあります。

実際に、アンケートでも1割強の人が、両親以外の相続で相続人になった経験をしていることがわかります。

 

また、相続人になったときに、相続したか放棄したかを尋ねたところ、以下の結果が得らえました。

相続したか放棄したか「相続した」80%、「放棄した」20%

 

8割が「相続した」、2割が「放棄した」という結果となりました。

ただし、この「放棄した」には、家庭裁判所での相続放棄以外に、遺産分割協議により「相続しない」を選択した方も含まれていると推測します。

 

【質問7,8,9】相続人経験者の約半数が「大変だった」と回答

「相続人になったことがある人」に対して、最後に以下の質問をしました。(対象者数115人)

体験した相続手続きは、大変でしたか?
 →はい
 →いいえ
 →どちらとも言えない
上記の回答を選択した理由を教えてください。
実際に相続手続きに携わって、勘違いしていたことがあれば教えてください。

 

まず、大変だったかどうかについては、約半数の人が「大変だった」と回答しました。

相続手続きは大変だったかどうか「大変だった」49%、「大変ではなかった」27%、「どちらともいえない」24%

 

また、「大変だった」人にその理由を聞いたところ、以下のような結果になりました。

相続手続きが大変だった理由「書類関係が大変」が最多の35%

 

圧倒的に「書類」に触れた人が多くなりました
(相続手続きが「大変だった」と回答した人の35%に及びます)

ちなみに、書類に関する回答をさらに深堀してみてみると、以下のような回答が得られました。

書類が大変だった理由「遠方だったから」「何度も赴く」「作成が大変」「書類の種類が多い」など

 

一言に「書類が大変」といっても、上記のように様々な理由が挙げられます。

相続手続きは圧倒的に書類の手続きでもあるため、それゆえ「大変だ」と感じる人が多いようです。

 

続きまして、体験した相続手続きについて「大変ではなかった」と回答した人の理由を見ていきましょう。

相続手続きが大変ではなかった理由「人にやってもらったから」が最多

 

大変ではなかった人は、そもそも「人に任せて、自分はあまり動かなかったから」という状況がうかがえます。

任せた相手は「専門家」や「他の相続人」などの回答がありました。

 

特に「専門家」の回答が多く、相続の専門家に任せたことによって「大変ではなかった」という感想を持つ人が多いようです。

 

また、実際に相続手続きをして「勘違いしていたこと」については、以下のような回答が目立ちました。

●もっと簡単だと思っていた(50代)

●相続人自身の力で相続手続きは可能だと思っていたが、勘違いというか全く無理。
司法書士さんや行政書士さんにお願いした方が正確かつスムーズ。(50代)

●負の財産も相続するとは思わなかった。(60代)

●相続手続きに期限があったこと(30代)

●相続税は分けた資産によって金額が異なることを初めて知りました。(20代)

●相続税は金額に関わらずかかるものだと思っていました。(40代)

●とくにないが、時間がここまでかかるとは思わなかった。(40代)

●実印が必要だと思いませんでした。(50代)

●相続人は、自分一人だと思っていたら、甥も代襲相続人であることを初めて知った。(60代)

●相続手続が完了しないと預金を引き出せない事がわかった(60代)

●亡くなった人の準確定申告をしなければならないと知らなかった。(30代)

 

【質問10,11】親と相続について話したことがあるのは、たったの3割

続いて、「身内が相続人だったことがある」「相続人になったことがない」人(つまり、自分が相続人になったことがない人)に対して、以下の質問をしました。(対象人数387人)

いつか発生する親の相続について、親と話し合ったことがありますか?
上記の質問で「はい」と答えた方は、親とどのような話をしましたか?

 

まず、親の相続について、親と話し合ったことがあるかどうかについて、以下のような結果になりました。

相続について話したことがあるか「ある」29%、「ない」71%

 

7割を超える人が、「話したことがない」と回答しました。

このグラフからも、生前親と相続について話しづらい状況が見て取れます。

 

さらに、「親と相続について話したことがある」と答えた人(対象者111人)に対して、話した内容を大まかに分類してみた結果、以下のようになりました。

親と相続について話した内容「不動産について」「相続財産について」など様々

 

【質問8】で、実際の相続経験者が「大変だった」と回答した理由に「不動産」を答えた人がいたように、ここでも「不動産」について触れている人が25件ありました。

生前から不動産を気にしている人が多いことがうかがえます

 

親から話す機会があったのではなく、子が気にかけて親に話を持ち掛けたという「子から親へ」の項目も一定数あるのが見逃せません。

 

【まとめ】

このたびのアンケートは、相続手続きの代行を担う当センターとして、主に

●肌感覚(依頼者からのコメント等)で把握している傾向と、世間一般の意見が一致しているかどうか
●相続や相続手続きに対してネガティブなイメージがあるのはなぜか

を知りたく実施しました。

 

回答者500人のうち、実際に自分が相続人になったことがある人は約2割(5人に1人)でした。

多くの人が実際に相続を経験したことがなく、「人やメディアから見聞きして」ネガティブな相続のイメージを抱いていることもわかりました。

そして年を重ねるうちに、祖父母が亡くなり、親が亡くなり、と相続が「自分事」になっていくのが、具体的にグラフで確認することもできました。

 

当センターでお受けする相続のご相談・ご依頼は、圧倒的に相続開始「後」のタイミングです。

多くが相続人の方からで、やり取りの中で「生前のうちに、家族と相続の話ができていれば…」と感じることが多いのも事実です。

例えば、相続財産について何も知らされていない家族が、一から調べて手続きを進めるのは本当に大変ですし、相続財産がわからないからこそ「もしかして借金もあったらどうしよう…」と不安を感じながら過ごされることも多いです。

 

相続は「人の死」から始まる手続きであるため、家族で話題にするのはまだまだはばかられるようです。

ですが、相続で困る方が一人でも少なくなるように、このアンケート結果をもとに、当センターでも「生前の相続の話」ができるきっかけとなる取り組みを、今後も検討してまいります。

 

【掲載されました!】
このアンケート結果について、「OneNews」に掲載されました。あわせてご覧ください。

実に99%超がネガティブなイメージ。相続に関する意識・実態を調査

 

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