北斎場での葬儀のことも、火葬のあとの手続きのことも。
このページひとつで、ぜんぶわかります。
ご家族が亡くなられて、いま北斎場のことを調べておられるのだと思います。
まずは、心よりお悔やみ申し上げます。
このページは、大阪市北区の「大阪市立北斎場」について、実際に現地へ足を運んで撮影した写真とあわせて、施設のこと、料金のこと、そして意外と誰も教えてくれない「火葬が終わったあとの手続き」のことまでをまとめたものです。
私たちは葬儀社ではなく、大阪で15年以上、葬儀を終えられたご遺族の相続手続きをお手伝いしてきた相続手続き代行センターです。
毎年2,000件を超えるご相談の中で、「葬儀のときにこれを知っておきたかった」という声をたくさん聞いてきました。
その経験をこの1ページに詰め込み、葬儀の実務については、北斎場で年間300件以上の施行実績がある提携葬儀社が監修しています。
お急ぎの方のために、先に入口だけご案内しておきます。
- これから北斎場でお葬式をあげる方 → 北斎場で葬儀をするにはへ
- 北斎場での火葬を終えられた方 → 火葬のあと2週間の役所手続きへ
目次【本ページの内容】
1.北斎場はどんなところ?

北斎場は、大阪市が運営する5つの市立斎場のひとつです。
天神橋筋六丁目駅から歩いて行ける都心部にありながら、火葬場と式場が同じ建物に入っているため、お通夜から告別式、火葬、収骨までを同じ施設内で済ませることができます。
霊柩車やマイクロバスでの移動が要らないぶん、ご高齢の方や足の不自由な方がいるご家族には特に利用しやすい施設です。
公営なので、利用にあたって心付けの類は一切不要です。
(大阪市が公式に明言しています)
| 施設概要 | |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市北区長柄西1丁目7番13号 |
| 火葬炉 | 20炉(標準炉17・大型炉3) |
| 式場 | 中式場2室(約80席)・小式場1室(約20席) |
| 駐車場 | 自家用車88台(地下)・バス8台(地上) |
| その他の設備 | 市民休憩室、遺族控室、僧侶控室 |
| 休場日 | 1月1日 |
火葬炉20炉は、大阪市内では瓜破斎場(30炉)に次ぐ規模です。
1-1.参列される方のための設備も、実際に見てきました
2階には広い共同待合ロビーがあります。
収骨までの待ち時間は、ここでゆっくり過ごすことができます。

2階共同待合ロビー(円形ソファ)

2階共同待合ロビー(ソファ席)
給湯コーナーには流し台と給茶設備、飲み物の自動販売機があります。
館内は禁煙で、喫煙される方は式場を出てすぐの喫煙場所を利用する形になります。
それから、待合ロビーには「mamaro(ママロ)」という個室型のベビーケアルームが設置されています。授乳やおむつ替えができる完全個室です。
赤ちゃんを連れて参列される方は、事前に知っておかれると、当日も安心して利用できるかと思います。

2階共同待合ロビー4(給湯コーナー)

2階共同待合ロビー2(mamaro)
2.北斎場へのアクセスと駐車場

大阪市立北斎場の外観と駐車場入口

北斎場の正面入口(車寄せ)
【電車の場合】
Osaka Metro谷町線・堺筋線「天神橋筋六丁目」駅の5号出口から北へ約500メートル、歩いて7〜8分ほどです。
バスなら、シティバス「長柄西」停留所から南へ約200メートルです。


【お車の場合】
地下に88台分の無料駐車場があります。
ただし、ここからは、現地の掲示で確認できた注意点をご紹介します。
- 1階(地上)の駐車場は、午前10時〜午後5時の間はバス・霊柩車専用です。自家用車の方は地下へ案内されます。
- 地下駐車場は午後8時30分に閉鎖され、翌朝9時まで車を出せません。 通夜で夜間まで残られる方はバス・霊柩車専用の1階に停めることができます。
- 駐車場入口の高さ制限は2.1メートルです。ハイルーフの福祉車両などは事前にご確認ください。
- 入口は一方通行です。「駐車場入口」の看板の矢印に従って進入してください。
なお大阪市からは、火葬の受け入れ件数を増やしている関係で待合室や駐車場が混み合うことがあるため、できるだけ乗り合わせでの来場に協力してほしいという案内が出ています(2026年4月時点)。
3.北斎場の利用料金(火葬料・式場使用料)
大阪市の公式情報をもとにした、現時点の料金です。
最終確認日:令和8年7月31日
(出典:大阪市「市立斎場のご案内」2026年4月1日更新)
3-1.火葬料
| 区分 | 大阪市民 | 市民以外 |
|---|---|---|
| 大人(10歳以上) | 10,000円 | 60,000円 |
| 小人(10歳未満) | 6,000円 | 36,000円 |
| 死産児 | 3,000円 | 18,000円 |
大阪市民と市民以外では、火葬料に6倍の差があります。
「市民」に当たるかどうかの判定には少し注意が要るので、次の章で詳しくご説明します。
3-2.式場使用料
| 式場 | 1日葬 | 2日葬 |
|---|---|---|
| 大式場(全館貸切) | 40,000円 | 160,000円 |
| 中式場 | 20,000円 | 80,000円 |
| 小式場(控室込み) | 7,500円 | 22,500円 |
民間の葬儀会館の式場使用料と比べると、かなり抑えた金額設定です。
このほか、火葬前日に限りご遺体の預かりが1体1夜800円で利用できます。
なお、ここで注意したいのが、これらはあくまで施設使用料だという点です。
お葬式にはこのほかに祭壇や棺、搬送、人件費といった葬儀社への費用がかかります。
全体でいくらになるのかは、北斎場で葬儀をするにはの章でプラン別の目安をご紹介します。
4.「市民料金」になる人・ならない人 ― 死亡届を出す前に知ってほしいこと
先ほどの表のとおり、火葬料は大阪市民の場合は1万円、市民以外の場合は6万円と、大きな差があります。
また、式場の利用にも一定の条件が設けられています。
というのも、市民料金になるかどうかは、亡くなられた方(または火葬許可の申請者)の住民登録で判定されるからです。
そして火葬許可の申請は、死亡届と一緒に役所へ出します。
つまり、死亡届を誰がどこに出すかを決める段階で、実は火葬料が変わりうるのです。
具体的には、次のようなケースがあります。
- 故人が大阪市民、喪主が大阪市外にお住まいの場合
大阪市内で一人暮らしをしていたお父様が亡くなり、喪主を務める息子さんが吹田市にお住まいの場合でも、故人が大阪市民であるため、市民料金で利用できます。 - 故人が大阪市外の高齢者施設へ住民票を移していた場合
慣れ親しんだ北斎場でのお見送りを希望しても、故人と申請者のいずれも大阪市民でなければ、市民以外の料金が適用されます。
死亡届は、通常、葬儀社が提出を代行します。このあとご紹介する提携葬儀社のプランにも、死亡届の提出や火葬許可申請などの手続き代行が含まれています。
ただ、届出人を誰にするか、どの役所に出すかといった判断は、そのあとの戸籍や相続の手続きにも関わってきます。
ただし、届出人を誰にするか、どの役所へ提出するかは、その後の戸籍や相続に関する手続きにも関わります。
判断に迷う場合は、死亡届を提出する前に、専門家または葬儀社へ一度確認しておくと安心です。
なお、亡くなられた方が生活保護を受けておられた場合は、葬祭扶助という制度で自己負担なくお見送りできる可能性があります。
詳しくは以下の生活保護を受けていた方が亡くなったときの手続きにまとめています。
5.北斎場で葬儀をするには ― 提携葬儀社のご紹介
北斎場は公営の施設ですが、実際には、葬儀社を通じて式場や火葬炉を予約するのが一般的です。
斎場に直接申し込んで祭壇や搬送を自分で手配する、といったすべてをご遺族だけで手配するのは、現実的には難しいでしょう。
ですから、北斎場で見送ると決めたら、まず葬儀社に連絡することになります。
当センターでは、北斎場・瓜破斎場・堺市立斎場で年間300件以上の施行実績がある葬儀社、株式会社スリースター(かしこいお葬式)と提携しています。
私たちが日頃、葬儀後の相続手続きでご遺族から伺う「葬儀のときこうしてもらえて助かった」という声の届く先でもあり、安心してご紹介できる会社です。
- 24時間365日、深夜のご逝去にも対応
- 仏式・神式・キリスト教・創価学会・無宗教まで全宗派に対応
- 「説明のない追加料金は一切なし」を明言。カード払い可、霊安室完備
- プランに火葬手続き(死亡届・火葬許可申請)の代行が含まれる
【担当者写真+氏名・肩書:ここに掲載。例「担当:【氏名】(葬祭ディレクター)」+ひとことコメント】
5-1. プランと料金の目安(税込)
| プラン | 料金(税込) | どんなお見送りか |
|---|---|---|
| お別れ葬 | 110,000円 | 通夜・告別式なし。火葬のみの最もシンプルな形。お顔を見てのお別れはできません |
| 火葬式 | 198,000円 | 式典はしないけれど、火葬前にお棺の蓋を開けて、お顔を見てお別れができます |
| 福祉葬 | 自己負担0円 | 自治体の葬祭扶助の範囲内で行う葬儀。条件がありますが、費用の自己負担はありません |
| 1日葬 | 330,000円 | 通夜式をせず、告別式から火葬までを1日で |
| 2日葬(家族葬) | 440,000円 | 通夜式・告別式を行う、ご家族中心のお葬式 |
通夜・告別式なし。火葬のみの最もシンプルな形。お顔を見てのお別れはできません
式典はしないけれど、火葬前にお棺の蓋を開けて、お顔を見てお別れができます
自治体の葬祭扶助の範囲内で行う葬儀。条件がありますが、費用の自己負担はありません
通夜式をせず、告別式から火葬までを1日で
通夜式・告別式を行う、ご家族中心のお葬式
※いずれも火葬料は別途必要です(大阪市民の方は10,000円)。
「火葬だけでいい」とお考えの方に、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。
同じ「直葬」でも、最後にお顔を見てお別れできるかどうかでプランが分かれます。
費用を抑えたい気持ちと、きちんとお別れしたい気持ちは両立できますので、電話で率直に相談してみてください。
5-2 .ご逝去直後、まず何をすればいいか
病院や施設で亡くなられた場合、数時間以内にご遺体の搬送先を決めるよう求められるのが普通です。
深夜でも構いませんので、まず葬儀社に電話してください。
お迎えの車の手配、安置場所の確保、北斎場の空き状況の確認までその場で進んでいきます。
病院から受け取った死亡診断書は、紛失しないよう大切に保管してください。
この1枚が、火葬から保険、年金、相続まで、この先のあらゆる手続きの出発点になります。
(コピーが必要になる場面が多いですが、基本的には葬儀社が取得を代行してくれます。念のため、依頼先の葬儀社に確認しておくと安心です)
6.通夜・式場での過ごし方 ― 布団、食事、お風呂のこと
北斎場の小式場は畳敷きの和室です。20名ほどまでの、ご家族だけの静かなお見送りに向いています。導師控室や湯沸室も式場ごとに備わっています。



お通夜で夜を過ごされる方に向けて、北斎場での施行経験がある葬儀社から伺った、館内設備や過ごし方についてまとめました。
- 通夜後の食事は、式場内でとることができます。
ただし、葬儀後の精進落とし(仕上げ)に式場は利用できません。精進落としを行う場合は、近隣の飲食店を予約しておく必要があります。北斎場のお向かいには、法要向けのお料理を専門に扱う「三徳庵」があり、提携葬儀社が実際にご案内している店舗です。 - 式場に冷蔵庫はありません。
飲み物や冷蔵が必要なお供え物を持ち込む場合は、保管方法を事前に検討しておく必要があります。 - 宿泊用の布団は、貸布団を手配します。
貸布団を利用する場合は、葬儀社を通じて手配できます。 - 館内に入浴設備はありません。
徒歩圏内には天然温泉「なにわの湯」があり、お通夜で夜を過ごす際にも利用しやすい場所にあります。 - 地下駐車場は午後8時30分に閉鎖されます。
翌朝9時まで出庫できないため、お通夜で車を利用する方は、入庫時間や駐車場所にご注意ください。
7.火葬当日の流れと、その日に受け取る大切な書類
北斎場に到着してから収骨を終えるまでの流れは、次のとおりです。
なお、2026年時点で大阪市は火葬の受け入れ枠を増やして運用しています。そのため、混雑状況によっては、入場前や市民休憩室でお待ちいただく場合があります。
スムーズな進行のため、指定された時間に合わせてご来場ください。
7-1 .火葬当日に注意したいこと
棺には、故人の愛用品や思い出の品を何でも納められるわけではありません。
ご遺骨や火葬炉を傷つけたり、事故につながったりするおそれがあるため、プラスチック製品、ガラス・金属類、スプレー、ライター、電池のほか、燃えにくい布団や書籍、果物などは入れないようにしてください。
また、故人にペースメーカーが埋め込まれている場合は、炉内で破裂する危険があるため、斎場の申し込み時に必ず申告が必要です。
7-2 .火葬後に返却される火葬許可証
火葬の際は、役所から交付された火葬許可証を斎場へ提出します。火葬が終わると、火葬済みの証明(火葬執行済の印)が付された状態で返却されます。
この火葬許可証が、そのまま納骨時に必要となる埋葬許可証になります。
- お墓や納骨堂へ納骨する際に、霊園や墓地の管理者へ提出します
- 納骨まで期間が空く場合は、紛失を防ぐため、骨壺の箱に一緒に入れて保管しておくと安心です
- 紛失した場合は再発行できます。火葬から5年以内であれば許可証を交付した役所で、それを過ぎている場合は斎場の火葬証明を添えて申請します
再発行には手間がかかるため、返却された許可証は紛失しないよう大切に保管してください。
8.火葬を終えられた方へ ― このあと2週間の役所手続き
葬儀と火葬を終えて、少しだけ息をつかれた頃かもしれません。
ただ実際には、ここからが手続きの本番です。
ここでは、大阪市にお住まいの方を対象に、早めに確認しておきたい手続きをご案内します。
8-1 .14日以内を目安に、区役所で
- 健康保険証(国民健康保険・後期高齢者医療)の資格喪失手続きと保険証の返却
- 介護保険の資格喪失手続き
- 世帯主だった方が亡くなった場合の世帯主変更届
- 年金を受け取っていた方の受給停止(年金事務所。国民年金は区役所でも手続きできます)
期限や必要書類は手続きによって異なるため、事前に区役所や年金事務所へ確認しておくとスムーズです。
8-2 .忘れずに申請したいお金
大阪市の国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していた方が亡くなった場合、葬儀を行った方(喪主)に葬祭費が支給されます。
葬祭費は自動的に支給されるものではなく、申請が必要です。
申請先は区役所の保険年金窓口です。申請の際は、葬儀の領収書や会葬礼状など葬儀を行った方が確認できるものと、振込先の口座情報を用意します。
申請期限は、葬儀を行った日の翌日から2年以内です。
8-3 .そのあとに待っている相続の手続き
火葬後は、戸籍を集めて相続人を確定し、銀行口座の解約や不動産の名義変更などを進めます。相続登記は義務化されており、相続税の申告が必要な場合は、相続開始を知った日の翌日から10か月以内に申告しなければなりません。
手続きの内容によっては、すべてを終えるまでに数か月かかることもあります。
必要な手続きの全体像は親や家族が亡くなった後の手続き一覧に、チェックリスト付きでまとめてあります。
「仕事があって平日に役所へ行けない」「何から始めればよいか分からない」という場合は、どうぞ当センターへご相談ください。
当センターは、行政書士・司法書士・税理士が連携して運営しています。役所の手続きから銀行口座、不動産、税金まで、ひとつの窓口でまとめてご相談いただけます。ご相談は無料で、時間制限も設けていません。
9.よくあるご質問
- 北斎場に安置(ご遺体の預かり)はできますか?
-
火葬の前日1泊に限り、1体800円で預かりの制度があります。それより前の安置は、葬儀社の霊安室を利用するのが一般的です。提携のスリースターは霊安室を完備しています。
- 待ち時間に食事はできますか?
-
収骨までの待ち時間は2階の待合ロビーや市民休憩室で過ごせます。ロビーには飲み物の自動販売機と給湯設備があります。通夜のあとの食事は式場内でとれますが、葬儀後の精進落とし(仕上げ)には式場を使えないため、近隣の飲食店を予約する形になります。お向かいの法要向けのお料理を専門に扱う「三徳庵」を利用される方が多いです。
- 赤ちゃん連れでも大丈夫ですか?
-
2階待合ロビーに個室型ベビーケアルーム「mamaro」があり、授乳やおむつ替えに使えます。
- 近くにお風呂はありますか?
-
徒歩圏内に天然温泉「なにわの湯」があります。お通夜で泊まられる方が交代で入りに行かれることも多いです。
- 心付けは必要ですか?
-
不要です。大阪市が公式に「心付けは一切必要ありません」と明言しています。
- 駐車場は夜も使えますか?
-
地下駐車場(88台・無料)は午後8時30分に閉鎖され、翌朝9時まで出庫できません。通夜で夜間まで残られる方は、バス・霊柩車専用の1階駐車場(午前10時〜午後5時のみ専用)に停めることができます。入口の高さ制限は2.1mです。
- 大阪市民でなくても北斎場で火葬できますか?
-
できますが、火葬料は市民以外の料金(大人60,000円)になります。市民料金(10,000円)との違いは住民登録で判定されます。詳しくは本文の解説をご覧ください。
- 火葬許可証をなくしてしまいました。納骨できますか?
-
再発行が可能です。火葬から5年以内であれば交付した役所で再交付を受けられます。お急ぎの場合や5年を過ぎている場合の手順は、お電話いただければご案内します。
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