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【相談事例】家庭裁判所で相続放棄をした相続人でも生命保険は受け取れる?

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【相談事例】家庭裁判所で相続放棄をした相続人でも生命保険は受け取れる?

父が死亡し、子供である私が受取人に指定されている生命保険が見つかりました。しかし、父には消費者金融からの借り入れがあり、相続放棄をしようと思っています。この場合、私は生命保険も受け取ることはできなくなってしまうのでしょうか?

死亡保険金と相続放棄についてのご相談です。

(※相続放棄は遺産分割協議での「受け取らない」ではなく、家庭裁判所での申述)

 

 

相続放棄をすると「プラスの財産もマイナスの財産も含め、いわゆる相続財産は全て受け取ることができない」ということは皆様ご存知かと思います。

 

ではこの死亡保険金、死亡を原因として保険金が支払われるわけですので、プラスの財産になりそうですよね。

 

 

さて、相続放棄をするとこの保険金も受け取れなくなるのか、詳しく解説させていただきますね。

 

 

 

目次【本記事の内容】

 

1.生命保険金(死亡保険金)とは

 

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生命保険というのはどういうものか、もちろん皆さんご存知ですよね。

万が一のときに大切な人が生活に困らないようにと思い、保険に入っておられる方も多いと思います。

 

 

では、今自分がどんな保険に入っているのか、詳しくご存知でしょうか?

 

 

実は、あまり知らずに契約をしているという人がすごく多いんです。

 

 

生命保険、医療保険、入院保険、傷害保険、終身、満期、受取人、契約者、被保険者、指定代理請求人など、一言で「保険」と言ってもとにかくいろんなことがあります。

 

そして、その内容、契約などによって受け取り方が大きく異なってきます。

 

 

相続に関して申しますと、重要なのは

 

「誰が」保険金を受け取れるのか

 

ということです。

 

 

一般的な契約内容と、「受取人」のポイントについて詳しくご説明致します。

 

 

1-1.生命保険金の種類

 

現在、生命保険会社は多数ありますが、保険会社がどこなのかではなく、「誰が」保険金を受け取れるのかという点が重要です。

 

この「誰が」に該当する人を保険契約では「受取人」といいます。

 

通常は保険証書等に記載されていると思いますので、どのような契約になっているかご不明な場合は一度ご確認ください。

 

 

一般的に保険証書には3人の人物が登場します。

(3人以下、以上のものもあります)

 

 

【契約者】

保険契約を締結した人、保険料の支払い義務を負う人

 

【被保険者】

「誰に」対してかけている保険なのか

(「誰に」万が一のことがあった場合に保険金が支払われるのか)

 

【受取人】

「誰が」保険金を受け取れるのか

 

 

このように整理していくと保険契約の内容が具体的に見えてくるかと思います。

 

 

簡単に例を挙げておきますと、

契約者:父

被保険者:父

受取人:母

の場合は、「父」が死亡した際に「母」に保険金が支払われる、といった感じです。

 

 

ではこの「受取人」について、大きく2つのケースに分けて考えてみます。

 

 

①「自分が」保険金を受け取る場合

 

こちらは

・「契約者」が保険料を払い、

・「被保険者」に万が一のことがあったときに

「自分」が保険金を受け取る

という契約内容になります。

 

例えば、入院保険金や特定の疾病やケガが発生したとき、急遽多額の医療費が必要となった場合の備えとなる保険などがあります。

 

 

②「自分以外が」保険金を受け取る場合

 

こちらは

・「契約者」が保険料を支払っているが、

・「被保険者」に万が一のことがあったときに

「自分以外」に指定した受取人が保険金を受け取る

という契約内容になります。

 

例えば自分に万が一のことがあった場合に備え、家族や特定の人が保険金を受け取って生活をしていけるようにするための保険です。

 

 

ここでもう一つ、上記①②とは別のケースとして、③「受取人」が指定されていない保険契約もあります。

 

(もともとは「受取人」が指定されていた場合でも、「被保険者」の前に「受取人」が死亡してしまうケースももちろんあり、そのまま変更の手続きをしなければ「受取人」が指定されていないのと同じ状況になります)

 

この場合、保険会社によって独自に決められている順番によって「受取人」が決定されます。

※必ずしも保険会社が決めた順番とは限りません。

 

ただそれは特定の誰か、例えば「Aさん」とか「長男」とかではなく、「配偶者」「子」「直系尊属」などといった形での指定が一般的ですので、保険契約の中で特定の受取人が指定されている場合とは全く別の性質になります。

 

 

ご加入の保険に関して誰が受取人になるのか不明な場合は、契約している生命保険会社に問い合わせてみましょう。

 

 

では、ここで重要のは

 

その保険金が相続財産に当たるか否か(遺産分割の対象になるか否か)

 

です。

 

 

1-2.相続財産に当たる(遺産分割の対象になる)場合

 

まず、相続財産に当たる(遺産分割の対象になる)場合は、前述の1-1.生命保険金の種類でご説明しました①「自分が」保険金を受け取る場合です。

 

自分が保険を受け取る=その保険金は自分の財産」というのはすぐにわかりますよね。

 

例えば入院をして入院保険金が10万円支払われました。

これは自分の財布(口座)に入るわけですので、自分の財産で間違いないはずです。

 

そしてその後、相続が開始したとしましょう。

 

財布に入っているお金、口座に入っているお金はもちろん相続財産として遺産分割の対象となります。

 

すなわち、これは相続財産にあたる(遺産分割の対象になる)ということになります。

 

 

また、最後に少し補足でご説明しました③受取人が指定されていない保険契約も相続財産にあたる可能性があります。

 

受取人の指定がない場合、あくまでも保険会社の規定に従って受取人が決められるだけで、特定の誰かを指定しているわけではなく、特定の関係にある人だけが請求できるという意味での指定です。

(受取人というよりも請求できる人というイメージの方がわかりやすいかもしれません)

 

ですので、こちらも相続財産として判断される可能性が高いです。

 

 

1-3.相続財産に当たらない(遺産分割の対象にならない)場合

 

こちらは、1-1.生命保険金の種類でご説明した②「自分以外が」保険金を受け取る場合が該当します。

 

これは、例えば死亡を原因として「受取人」に対して保険金を受け取る権利(保険金を請求する権利)が発生するものであり、死亡した人自身が請求したり受け取ったりするものではないからです。

 

※死亡保険金以外(入院保険金等)であっても、受取人が「自分以外」になっている契約もあります。

 

 

本人の財布に入らない、本人の口座に入らない、指定された受取人の口座に入る、つまりこれは故人の財産ではないので相続財産にあたらない(遺産分割の対象にならない)ということになります。

 

 

それでは、今回のご相談でいただきましたケースは、どちらに該当するかもうお分かりでしょうか。

 

契約者:父(今回お亡くなりになられた方)

被保険者:父(今回お亡くなりになられた方)

受取人:子(ご相談者様)

 

という契約であれば、契約者(父)が保険料を支払い、被保険者(父)が死亡したときに受取人(ご相談者様)が保険金を受け取るということですね。

 

 

先ほどお伝えしました②「自分以外が」保険金を受け取る場合に該当しますので、相続財産にあたらない(遺産分割の対象にならない)というのが結論になります。

 

 

1-4.相続放棄をしても死亡保険金は受け取れる?

 

さて、それでは今回のご相談の本題になりますが、相続放棄をしても死亡保険金は受け取れるのでしょうか?

 

 

先ほどお伝えしました通りの契約、

 

契約者:父(今回お亡くなりになられた方)

被保険者:父(今回お亡くなりになられた方)

受取人:子(ご相談者様)

 

であれば、それによって生じる死亡保険金は相続財産にあたりません(遺産分割の対象にはなりません)

 

 

「相続財産」は当然ながら「相続人」にしか受け取る権利はなく、相続放棄をすることで「法定相続人」としての地位や「相続権」を失った場合は受け取ることができません。

 

 

しかし、「相続財産ではない」のであれば、そもそも「相続人」にしか受け取る権利がないものではないので、たとえ相続放棄をしたとしても、「受取人」としての地位で受け取ることができます!

 

 

・・・すごく複雑な言い回しになってしまいましたが…おわかりいただけましたでしょうか?

 

 

要は

・相続財産→相続人のみが受取可

・相続財産ではない→相続人以外でも受取可

ということです。

 

 

 

そして、死亡保険金は「相続財産」ではありませんので、相続放棄をしても受け取ることができるということです。

 

 

今回は相続放棄をされる前に当センターにご相談いただきましたので良かったですが、もし何も知らなければ死亡保険金を受け取る為に相続放棄をせず、結果的にその死亡保険金で消費者金融からの借り入れを返済されることになったかもしれません

 

 

相続手続きは非常に奥が深く、一度判断すると取り消しができないこともたくさんあります。

(相続放棄の取り消しはできません)

 

インターネットの情報だけを頼りに自分の中で理解したつもりになるのではなく、どんな些細なことでも専門家に一度ご相談されることをお勧め致します。

 

 

 

2.死亡保険金と入院給付金

 

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死亡保険と同時に入院保険に加入していた場合、死亡保険金とは別に入院給付金が支払われます。

同じタイミングで総額で振り込みされたとしても、その内訳は必ず分かれています

 

 

入院給付金の本質は入院費用の補償・補填であり、入院していた本人に対しての支払いを基本としていますので、仮にそのまま退院することなく死亡してしまった場合でもその本質自体が変わることはありません。

 

 

ですので、入院後に退院することなく死亡してしまった場合、その入院給付金は本人に変わって相続人が請求・支払いを受けるだけであり、前述の死亡保険金のように受取人の固有の財産ではなく、遺産分割の対象となる「相続財産」にあたります

 

 

ということは、もうお分かりですよね。

 

入院給付金については相続放棄をすると受け取ることができなくなります。

 

また、法定相続人で遺産分割をする対象にもなります。

 

 

 

3.死亡保険金と相続税

 

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先ほど、「死亡保険金は相続財産には当てはまらない」とお伝えしましたが、それは「遺産分割の対象になるかどうか」という意味でのことです。

 

と申しますのも、相続税申告においては死亡保険金も相続財産に含めて計算しなければならないのです!

(相続税申告における死亡保険金は「みなし相続財産」と呼ばれます)

 

 

でもご安心ください。

死亡保険金はご遺族、残されたご家族の生活を維持するためのものですので、その保険金をそのまま相続税の課税対象にしようとは税務署も考えておられません。

 

「法定相続人の数×500万円」という非課税枠があったりしますので、もしも

・相続税がかかりそう(基礎控除以上の財産がありそう)

・死亡保険金もありそう

であれば、相続税に強い税理士にご相談されることをお勧め致します。

 

 

なんとか相続税申告をご自分でしようという方もおられると思いますが、生命保険の控除の書き方、計算の仕方、そもそもその存在を知っているかどうか、それによって財産総額が変わることもありますので、結果的に相続税を多く支払ってしまうことになるかもしれません

 

 

(参考事例)

相続放棄と基礎控除(相続税の計算において)

控除範囲(500万円)の生命保険金だけなら相続税はゼロ?

 

 

 

4.まとめ

 

・生命保険金は、相続財産に該当するものと該当しないものがある。

・相続放棄をする場合、相続財産に該当しない保険金であれば、受け取っても差し支えない。

・相続税の申告がある場合、死亡保険金も相続財産に含めて計算する必要があるので注意。

 

 

(参考事例)

相続放棄をした場合、基礎控除額は1人分(600万円)減りますか?

 

 

 

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