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【相談事例】事実婚・内縁関係(パートナー)でも遺産相続できる!不動産を譲り受ける方法

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【相談事例】事実婚・内縁関係(パートナー)でも遺産相続できる!不動産を譲り受ける方法

夫が亡くなりました。私たち夫婦は一緒に暮らして10年が経ちますが、婚姻届を提出していない事実婚の状態です。夫の財産を相続することが難しいことは承知していますが、一緒に暮らしている夫名義のマンションを私が相続することも難しいのでしょうか…。法律上の相続人は夫の父親の一人のみで、私がもらっても良いと言ってくれています。

 

最近は「婚姻」という形に縛られず、「パートナー」として生活を共にする方も増えてきていますね。

 

 

時代の流れに法律が伴っていない…そう判断されるときがいつか来るのかもしれませんが、今だからこそ生じてしまったのが今回の問題です。

 

 

ご相談者様もご自身に相続権がないことは承知とのことですので、例えばご病気などである程度の余命がわかっていれば、遺言書を作ったりパートナーとしての財産の引き継ぎ方をご検討されたのかもしれません。

 

 

しかし、残念なことに不幸は突然にやってくることもあります。

 

 

今回のご相談のように、何の準備もできていない状態で相続が開始してしまった時、結論としましては、事実婚の状態でマンションを相続することは不可能です。

 

 

では、何か方法はないのかと言いますと、一度、

 

相続人である父親がマンションを相続し、それからご相談者様に名義を移す(売買や贈与など)

 

という方法で、最終的にご相談者様がマンションの名義を引き継ぐことが可能になります。

 

 

相続人の方の協力や理解は必要になりますが、それが得られれば絶対に無理というわけではありませんので、諦めないでくださいね。

 

 

では、具体的にご説明してまいります。

 

 

※お話の中で「夫」や「妻」という言葉が出てきますが、今回のご相談はあくまでも事実婚の状態であり、分かりやすいように便宜上そのような表現をしています。

 

※法律上の相続人ではない事実婚の人が「相続」をすることはありませんが、「譲り受ける」「引き継ぐ」ことを「相続」という言葉で分かりやすく表現しています。

 

 

 

目次【本記事の内容】

 

1. 事実婚の相続について

 

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現在の法律では、夫婦として長い時間を共に生活したとしても、2人の間に子供がいたとしても、実際に婚姻届を役所に提出しない限りは、夫婦として認められていません。

 

 

つまり、法律の世界では、赤の他人と同じとみなされてしまいます・・・

 

少し悲しく感じてしまいますね・・・

 

 

そして、「相続」が発生した時、その相続人となれる者の範囲は「被相続人(死亡した者)の配偶者と血族」と定められています。

 

※血族とは、いわゆる「血が繋がっている者」のことであると一応解釈してください。

 

 

要するに事実婚の夫婦である状態では、法律上、配偶者、つまりは相続人として認められないことになり、たとえ相手が死亡したとしても、お互いに一切相続する権利がないのです・・・

 

 

それでは、事実婚の状態で相手が亡くなってしまった場合、どのように相手名義のマンションを自分名義にすることができるのでしょうか?

 

 

 

2. 事実婚の妻が夫名義のマンションを取得する方法

 

今回のご相談者様は、唯一の相続人である亡夫の父親との関係が良好で、マンションもご相談者様の名義にしても良いとの了承を得ておられます。

 

 

そこで今回は、相続人である亡夫の父親に名義変更をし、それからご相談者様の名義に変更するという方法で、最終的にマンションの名義をご相談者様が引継ぎます。

 

 

つまり、法律の関係上、事実婚という状態では亡夫から直接ご相談者様がマンションを「相続」することはできないので、お父様を経由してご相談者様のものにするということです。

 

 

一度、父親を経由する形になるのでやや複雑ではありますが、こうすることで、亡夫と共に暮らしたマンションをご相談者様の名義で所有し、引き続き生活していくことが可能になります。

 

 

しかし、どれだけ長く一緒に生活していたマンションであっても、相続人である亡夫の父親との関係が悪く、「お前に相続する権利は自分にしかない!出て行け!」と言われてしまえば泣き寝入りをすることになってしまいます・・・

 

 

身内の関係が良好であることは、普段の生活を豊かにするだけでなく、のちに起こり得るこうした場面にも影響します。

 

 

日頃からお互いに感謝の気持ちを忘れず、良い関係を築いていくことは大切だと言えますね。

 

 

ちなみに少し話が逸れてしまいますが、事実婚の相手が亡くなり、相続人が1人もいない場合でも相手が残した遺産を直接に受け取れる可能性があります。

 

 

それは、「特別縁故者」という制度を利用する方法です。

 

 

特別縁故者とは、“亡くなった相手と親密な関係であり、遺産を受け取るに値する者”のことで、実際にこの制度を利用するためには、家庭裁判所に申立てをして行います。

 

 

親密といっても、ただ仲が良かった、よく一緒に遊んでいた、お見舞いにもよく顔を出したというレベルではやはりダメです。

 

 

法律ではもちろんその要件が定められていまして、

 

(1)被相続人と生計を同じくしていた者

(2)被相続人の療養看護に努めた者

(3)その他被相続人と特別の縁故があった者

 

とされています。

 

 

それぞれの具体的な説明はここでは割愛しますが、要は「特別」な「縁故」にあたる人でないとダメということです。

 

 

そして、家庭裁判所に申立てをした後は、家庭裁判所から選任された財産管理人が「申立人が被相続人の特別縁故者として相応しいのか」「本当に相続人が一人もいないのか」などを調査した結果、申立人が特別縁故者として認められると、事実婚の妻であっても亡夫の遺産を受け取ることが可能になるという仕組みです。

 

 

これは調査を経て判断が下されるので、もちろん特別縁故者として認められない可能性もあります。

 

 

たとえ同棲していたからといって100%確実に受け取ることができるとは限らないことに注意が必要です。

 

 

またこの制度を利用するためには、亡くなった方の相続人が1人もいないことがポイントです。

 

 

裁判所が関わるので、複雑で時間のかかる作業になりますが、そうすることによって大切なパートナーの遺産を受けとれる可能性もあるということを覚えておいて下さいね。

 

 

尚、特別縁故者にも相続税の申告・納税義務ありですのでお忘れなく!

 

 

 

3. いざという時に困らないために今からできること

 

事実婚の状態でどちらかが亡くなってしまうと、すでにお伝えした通り、その相手には一切の相続権がありません。

 

 

死亡した後に相手の遺産を受け取りたいと思っても方法が限られてしまいますし、そもそも相続人との関係などによって受け取れない可能性もあります。

 

 

しかし、生前からきちんと正しい準備をすることで、事実婚の状態であっても相手に円滑に遺産を譲り渡すことができます。

 

 

そのために最も効果的であるのは、「遺言書を残す」ことです。

 

 

相続の大原則として、「遺言書内に記載された内容は民法で定められた法定相続分に優先する」というものがあります。

 

 

たとえ事実婚である亡夫の相続人が「このマンションは相続人である自分のものだ!」と言っても、「〇〇に譲る」(※事実婚のパートナーの名前)という内容の遺言書があれば、事実婚の妻も当然それを譲り受けることができます。

 

 

※法定相続人がいる場合は遺留分があるので、それを請求される可能性も含めて、遺言書を書く時には注意が必要です。※

 

 

(参考事例)

遺留分請求の流れを教えて下さい!

遺留分の請求は代理人でもできる!?

遺言書があっても遺留分侵害額請求(旧:遺留分減殺請求)で相続できる!

 

 

裁判所を利用したり、相続人と話し合ったりしなくても、遺言書を作成していればその内容の通りにパートナーの遺産を譲り受けることが可能です。

 

 

遺言書の書き方にはいくつかの種類があります。

 

 

ご自身の死後、残された大切な方が困らないためにもこの機会に遺言書について考えてみてください。

 

 

(参考事例)

トラブルを回避、相続手続きをスムーズに!これだけは知っておきたい遺言書作成のポイント!自筆遺言、公正証書遺言

自筆証書遺言の書き方は?注意すべきことは?

公正証書で遺言書を作成するとココがいい!逆にココがちょっと…

「相続させる」と「遺贈する」では大きな違い!正しい遺言書の書き方

 

 

 

4. まとめ

 

・事実婚の夫婦は法律上、配偶者として認められていないため、一方が死亡してもその相手は一切の相続権を有しない。

 

・原則、被相続人の相続人に遺産が相続されることになるが、相続人を経由して事実婚の夫婦の一方に遺産を譲り渡すことは可能。

 

・事実婚の夫婦でも、被相続人の相続人が1人も存在しない場合は「特別縁故者」の制度を利用し、家庭裁判所に申し立てを行うことで、遺産を受け取れる可能性がある。

 

・生前に遺言書を作成しておけば、事実婚の状態である夫婦でもお互いに遺産を譲り渡すことができる。遺言書に書いた内容には強力な効果がある。

 

 

 

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