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【相談事例】遺産分割協議のやり直しができる4つのケース!覚えておきたい期限とリスク

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【相談事例】遺産分割協議のやり直しができる4つのケース!覚えておきたい期限とリスク

父が死亡し、相続人は母、姉、自分の3人。足の不自由な母を介護する約束で姉が遺産を多くもらいました。その後、相続手続きの代行サービスにお願いして無事に手続きは終わったのですが、しばらくして姉から母の面倒を見切れないと連絡がありました。
約束を守らないのに多く相続をしていることになりますので、遺産分割協議をやり直すことは可能ですか?

 

ただ単に分けるだけではなく、例えば、親の介護をするとか、お墓を見ていくとか、いろいろ条件を決めて分け方を決めることも多いかと思います。

 

 

しかし、「話し合いの時だけは良い事を言っておいて、遺産分割が終わるとその約束を守らない・・・」なんていうことも当然あり得ます。

 

 

それはわざと守らないわけではなく、例えば自分が責任をもって介護していくつもりだったけど、実際にやってみると想像以上の大変さで精神的にも追い詰められてしまって・・・というケースもあるでしょう。

 

 

では、その約束を守らなかった(もしくは守ることができなかった)場合に遺産分割協議をやり直せるのでしょうか?

 

 

結論からお伝えしますと、原則、完了した遺産分割協議をやり直すことはできません。

 

 

しかし、やり直しができる場合もあります。

 

 

今回は、遺産分割協議のやり直しができる場合についてご説明させていただきます。

 

 

 

目次【本記事の内容】

 

1. 遺産分割協議のやり直し

 

20210127

 

先ほどもお伝えしました通り、一度遺産分割協議をして相続人全員が合意した場合、原則やり直しはできません。

 

 

今回のご相談者様のケースのように、

 

・遺産分割協議の前にした約束が果たされない

・そうするつもりだったけど、実際やってみると大変だったので諦めた

 

といっても、相続人全員が遺産分割協議書に署名押印している以上、認められないのが基本です。

 

 

しかし、特別にやり直しが認めている場合がありますので、ご紹介します。

 

 

 

2. 遺産分割協議のやり直しができる4つのケース

 

遺産分割協議のやり直しができるのは、大きく分けて次の2つの場合です。

 

 

・遺産分割協議が無効、または取り消しになる場合

・相続人全員の同意がある場合

 

掘り下げてみてると、具体的な4つのケースに分類することができますので、それぞれご説明させていただきます。

 

2-1.死亡した人が遺言を作成していた場合

 

遺言がある場合は、その遺言の内容に従って遺産を分配しなければならないというルールがあります。

 

 

このルールがなければ遺言そのものが無意味なものになってしまいますよね。

 

 

遺言があることを知っていながら無視、もしくは、遺言があることに気付かずに行われた遺産分割協議には効力がありません。

 

 

遺産分割協議で決まった内容通りに遺産を分けたとしても、後に遺言が見つかった場合は、原則、遺言に記載された通りに遺産を分けることになり、すでに成立した遺産分割協議は無効になります。

 

 

また、万が一遺言を故意に隠したり破り捨てたりすると、その行為をした人は相続権を失い、そもそも相続人ではなくなってしまいます。

 

 

これを「相続欠格」といい、遺言に書かれた遺産すらもらうことができなくなってしまいます。

 

 

遺言が作成されているのであればきちんと遺言通りに、遺言を書いた人の想いを大切に相続するようにしましょう。

 

2-2.詐欺・脅迫された状態で遺産分割協議が行われた場合

 

他の相続人から、

 

・相続財産の内容について事実と異なることを告げられて遺産分割に合意した

・脅されて遺産分割協議に合意せざるをえなかった

 

場合などは、その遺産分割協議でした合意を取り消すことができます。

 

 

当たり前のことではありますが、他の相続人に嘘をついたり、自分が有利になるように無理矢理に成立させた遺産分割協議が有効になるはずがありませんね。

 

 

よくあるのは死亡後すぐにお金を出金しているケース(財産を少なく伝えるケース)ですが、たとえそれが葬儀費用を支払うための準備金だったとしても、当然それも相続財産として遺産分割の対象となりますので、包み隠さず全てを開示してしっかり話し合いをするようにしましょう。

 

 

後になってそのお金の存在がわかったとき、遺産分割協議のやり直しどころか、大きなトラブルに発展してしまう可能性も十分にあります。

 

 

2-3.相続人全員の合意がなかった場合

 

相続人全員の合意が欠けている場合も、遺産分割協議は無効となります。

 

 

具体的にどういう状況かといいますと、例えば

 

・自分たちはこれで相続人全員だと思っていても、他に相続人となる子がいた

・合意していないにも関わらず他の相続人によって遺産分割協議書に勝手に押印された

・認知症など、判断能力が不十分な相続人が単独で遺産分割協議に合意した

 

など、このような場合には相続人全員の合意が欠けているとみなされて、遺産分割協議は無効になります。

 

 

それで本当に相続人「全員」なのか、その全員が「しっかり理解できている」のか、「自分自身の判断」で押印しているのか、いずれも当たり前のことですので、しっかり確認を怠らないようにしましょう。

 

 

特に、相続人「全員」かについては自分たちの知っている範囲の情報だけで判断するのではなく、戸籍などでしっかり相続関係を確認してから遺産分割協議をするようにしましょう。

 

 

2-4.相続人全員の同意がある場合

 

今までにご紹介したケースは全て「遺産分割協議が無効、または取り消しになる場合」に該当しますが、これらに該当しない限り、原則として遺産分割協議は有効に成立します。

 

 

しかし、

 

「相続人の全員が既に成立している遺産分割協議の全部または一部を合意により解除した上、改めて遺産分割協議をすることは、法律上、当然には妨げられるものではない」

(最判1978年2月17日)

 

という最高裁判所での判決があります。

 

 

判決文はなかなか読みにくく理解しにくいかもしれませんが、要は、相続人全員の同意があれば、遺産分割協議をやり直すことが可能であるということです。

 

 

合意していた全員がやり直すことに対して了承しているのであれば、誰もそのやり直したことに関して文句を言う人はいないですよね。

 

 

この場合は、改めて相続人全員で遺産の分け方や方法を話し合い、まとまった後は新しく遺産分割協議書を作って相続人全員が署名押印し、成立という流れになります。

 

 

 

3.遺産分割協議のやり直しの期限とリスク

 

簡単なことではありませんが、遺産分割協議のやり直しができる可能性があることはわかりました。

 

 

では、それには期限はあるのでしょうか?それをすることで何かリスクはあるのでしょうか?

 

 

3-1.遺産分割協議のやり直しに期限はある?

 

相続人全員の同意があって遺産分割協議をやり直す場合、その期限はありません。

 

何年後でもやり直すことができます。

 

 

仮に、やり直すまでの間に相続人の中の誰かが亡くなってしまったとしても、死亡した相続人の相続人がやり直すことに合意することで可能になります。

 

 

例えばAさんが亡くなった場合の遺産分割協議でBさんとCさんが合意していて、そのうちBさんが亡くなった後に協議をやり直そうとするならば、Bさんの相続人とCさんが合意すれば良いということですね。

 

 

要するに、相続権を持つ人全員が同意すればいつでもやり直しができるということです。

 

 

一方、詐欺や脅迫が理由で遺産分割協議のやり直しをする場合は、下記の期限があります。

 

 

・騙されていたことを知った時や脅迫が止まった時から5年

・遺産分割協議が成立した時から20年

 

 

期限が1日でも過ぎてしまうとやり直すことができないので注意です。

 

 

3-2.遺産分割協議のやり直しに潜むリスク

 

ここまでの話を聞いて、「話し合って決めた内容でも簡単に変更することができるんだ」と安心される方もいるかもしれません。

 

 

しかし、実際に遺産分割協議のやり直しには多くの手間と時間がかかりますし、もちろんそこにはトラブルに発展するリスクも含まれています。

 

 

その中でも、最も注意すべきは「税金」です。

 

 

税務上は、一度目の遺産分割協議で相続は全て完了したとして扱われてしまい、遺産分割協議のやり直しは相続人同士の財産の「贈与」または「譲渡」だと判断され、贈与税などが課税されることになります。

 

 

もしこの規定がなければ、例えば遺産分割協議で配偶者に名義変更した不動産を、もう先が長くないかも…という時点で遺産分割協議をやり直して子供に名義変更してしまう、なんていう相続税対策もできてしまいますよね。

 

 

つまり、遺産分割協議のやり直しは税金が余計にかかってしまう可能性があるということです。

 

 

一般的に贈与税は相続税と比べて高額に設定されている為、新たな金銭トラブルが生じてしまうかもしれません。

 

「あなたがやり直すとか言ったんだから税金はあなたが負担しなさいよ!」とか・・・

 

 

簡単に遺産分割協議のやり直しができると考えると痛い目にあうかも知れませんので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

4. まとめ

 

・遺産分割協議のやり直しは、原則できない。しかし、遺産分割協議が無効または取り消しになる場合や相続人全員の同意がある場合は、初めからやり直すことが可能。

 

・相続人全員の同意で遺産分割協議をやり直す場合、無期限でやり直しが可能。

 

・詐欺・脅迫が原因で遺産分割協議をやり直す場合、騙されていたことを知った時や脅迫が止まった時から5年、または遺産分割協議が成立した時から20年以内であればやり直しが可能(それ以降は不可)。

 

 

 

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